アキヨシデンタルクリニック
あれ?歯の色がおかしい? ~エナメル質形成不全~
公開日:2019年5月17日 最終更新日:
こんにちは。歯科衛生士の川北です。
すっかり春を通り過ぎ、夏のような暑さですね。
かと思えば、朝晩は肌寒い日もありますが、体調に気をつけて元気に夏を迎えたいです!
あれ?歯の色がおかしい?
今日はエナメル質形成不全とよばれる、色の違う歯のお話しです。
お子さんの歯を見ていて、あれ?歯の色がおかしい?などと思われたことはありませんか?
仕上げ磨きの時などに気づかれることも多いと思います。
まず、エナメル質はご存知ですか?
エナメル質は歯の一番外側で表面を覆っている部分です。
人体で一番硬いと言われています。
上のイラストの一番外側の白いところがエナメル質です。黄色い部分の象牙質やオレンジの部分の歯髄(神経)を覆っています。
エナメル質形成不全は、エナメル質が生まれつき作られず、
歯の一部に白・黄・茶色の変色が認められたり、むし歯ではない欠けがみられる状態です。
乳歯のも永久歯にもみられ、その部分の歯質は弱くなっています。
原因は
全顎的におこるもの
・遺伝
局所的におこるもの
・外傷後(ぶつける等)の乳歯の後続永久歯
・根の治療をした乳歯の後続永久歯
・母体の栄養障害
・幼少期の高熱・発疹性疾患等
・風疹などの感染症
といわれていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
エナメル質形成不全の歯は歯質が弱いため、むし歯になりやすくまた進行が速いと言われています。
変色のみられる歯の部分は粗造でザラザラしていて汚れが残りやすい為、毎日の丁寧なブラッシングが大切です。
歯磨き粉も研磨剤のあまり入っていないフッ素入りのものを使用しケアしていきましょう。
当院では、定期的に通院して頂き、しっかりクリーニングをして高濃度のフッ素塗布を行っています。
お子さんの歯の色が気になられたときは、ぜひご相談くださいね。