歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石

歯科治療について

こんにちは、衛生士の金本です。急に暖かくなり過ごしやすくなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?晴れて暖かいと気分はいいのですが、如何せん、花粉症の私。この時期に何の対策もせずに外に出ると大惨事になります("^ω^)・・・。アレルギー体質には世知辛い季節です。

さてさて、治療の開始時や定期検診ごとに歯石取りをしているのはご存知だとは思いますが、その歯石とは何ぞや?と改めて聞かれるとあまり詳しく知らないという方も多いのではと思います。そこで今回は歯石についてお話をさせて頂きます。

歯石とは?

不十分なブラッシングによりプラーク(歯垢)が長期間、歯の表面についているとき、唾液に含まれるカルシウムやリン酸がプラークに沈着して石灰化し、硬くなったものが歯石です。プラーク(歯垢)から歯石に移行する時間は48時間程度から2週間かかるなど文献により違うのですが、ここは唾液の質や歯の質、食生活により個人差が大きいと個人的に思っております。

歯石の種類

歯と歯肉の上ついてくる歯肉縁上歯石と歯周ポケット内についてくる歯肉縁下歯石に分かれます。

歯肉縁上歯石

歯肉の上にある歯石で特徴としては

・黄白色、灰白色

・唾液により石灰化

・歯肉縁下歯石に比べると量が多く、形成が早い、比較的簡単に除去できる。

・歯肉炎の原因になる

定期検診時の歯石取りはこの歯肉縁上歯石を除去していることが多いかと思われます。

歯肉縁下歯石

歯周ぽポケット内についている歯石で特徴としては

・黒褐色

・歯肉からの出血が原因、歯肉溝滲出液(炎症に際して、血管中から滲出した血液成分と組織の破壊成分が病巣内に集まって漏れ出た液)が石灰化に強く関与。

・歯肉縁上歯石に比べると量は少ないが、かなり硬く除去が困難

・歯周病の原因になる

歯肉が酷く炎症している場合は歯肉縁下歯石が原因の場合が多いです。そのため施術は痛みを伴うことが多く、麻酔をして除去することもあります。

歯石取りは治療です!!

歯石はブラッシングでは取れません!国の法律によって決められた国家資格を所持し、専用の設備、器具、材料があって初めて施術できるものになります。

たとえ少量の歯石であっても沈着すことにより多少なりとも歯肉が炎症を起こします。炎症を起こした時点で歯肉炎や歯周病という病名がついた一つの病気になります。その炎症を抑えるための治療法がスケーリングと呼ばれる歯石取りです。

定期検診と呼ばれるものでもれっきとした治療であり、定期的に口腔内を診ることにより症状を最低限にとどめ、治癒を促すということが目的となります。そのため定期検診の時期が各々違うのも一人一人口腔内のリスク状況が違うため、個人に合った治療期間を歯科医師、歯科衛生士が判断して決めているためです。

口腔内も身体の一部です。放置すれば放置するほど病気は進行します。

歯肉炎や歯周病についてもお話したいのですがそれはまたの機会で。

むし歯や歯周病は勝手に治癒することはありません。定期的に診ることによって患者さん自身の気持ち的な負担も口腔内の組織的な負担も軽くなりますので、ご自身の健康のために一つ頭の隅にでも置いておいて頂けると嬉しいです。

 

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